自学自習、テスト勉強で気をつけること(1)
成績アップ、あるいは志望校合格のためには、塾で勉強するだけでは残念ながら学習時間は不十分です。
こうした目標の実現にはおうちで、あるいは塾ででも授業時間外に「自習をする」時間を確保するということが必要不可欠です。
今回は、特に中学生、高校生の皆さんが自学自習(テスト勉強を含む)上での注意点や、「実際にどのように自学自習に取り組めばよいのか。」というお話です。
全部で5つの注意点を、毎回少しずつお話します。
注意点1:ただ机に座っているだけの自習にはしない。
・・・よく、「塾に自習に来てくださいね。」、「塾に自習しに来なさいね。」と申し上げると、来てくれるのは良いのですが、ほとんど机に座っているだけで何もしていない人がたまにいます。
別に「座禅の修行をしましょうね。」ということであれば、座禅を組んで瞑想しているだけで良いのかもしれませんが、自習とは勉強をすることです。
勉強は、実際に鉛筆、ペンを持って手を動かさなければ勉強になりません。
せっかくがんばって自習をする、自習に来るのであれば、「今日はこれをやるために行こう!」、「今日は必ずこれを仕上げるんだ!」というように『その日、何をするのか。』を自分で考えてから来るようにして下さい。
注意点2:「何時までやるか。」ではなくて「今日、何をやるか。」、「どの科目を、どこまでやるか。」で考える。
・・・上のお話の続きですが、実際に自習をする際には、ダラダラとやるのはあまりオススメできません。
また、自習をしている生徒の中には、「何時まで自習をする!」という風に時間を決めてやっている人もよく見かけますが、私はこれはオススメしません。
時間が無限にあればそれでも良いのかもしれませんが、皆さんはもちろん勉強やその他様々なことで「期限」が決められているはずです。
その「期限」と言うのは、言うまでもなく、「いつまでに、何が出来ていないといけない。」ということを指しています。
従って、時間だけをいたずらに潰しているだけではもちろん「出来ていないといけない。」ということまでクリアできないため、それでは自習ではなく「勉強した気分になっているだけ。」ということになります。
つまり、ダラダラやって、未完成のまま期限を迎えてしまうことももちろん出来ますが、それは他の人からは全く評価されないことになるということです。
「評価されない」というのは、学校生活で言えば通知表の評価を決める上で全く点数が付けられない、通知表に点数が付けられないと内申点が上がらない、内申点が上がらないと最終的には高校に進学できないということになります。
従って、自習をする上ではとりあえず一定の時間までやっていれば良いという考え方よりも、「このページまで、この問題までやる!」という風に決めたほうが良いのではないかと思います。
(もちろん、あまりにもレベルの低い目標は立てないで下さい。「今日は単語を1つだけ覚える!」や、「今日は方程式を1つだけ解く!」などは立派な目標とは言えません。)