プログレス個別教室

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誌上授業 第1回 ―関係代名詞―(5)

前回の記事の続きです。

410951.hateblo.jp

◆第5章:目的格の関係代名詞の省略

 

さて、目的格の関係代名詞のお話についてもう少し補足で説明します。

と言っても、今回のお話はそこまで難しくありません。

しかしながら、前回せっかく目的格の関係代名詞についてお話しましたので、

そこで今回のお話も同時にしてしまうと混乱を招く可能性があったため、あえて章を分けてお話します。

 

早速、前回出来上がった目的格の関係代名詞の文をもう一度見てみましょう。

 

This is a letter which I wrote last night.

 

The girl that I met yesterday is Miki.

 

目的格の関係代名詞を使った文は関係代名詞"that" / "which"の後に別の人 / モノ(他の主語)を置いてから動詞を続けるという形でしたね。

 

もちろんこれが目的格の関係代名詞の正しい形ではあるのですが、実はこの目的格の関係代名詞そのものである”that”と”which”については省略される(全く書かれない)という場合があります。

 

つまり、上の例文で言えば

 

This is a letter I wrote last night.

 

The girl I met yesterday is Miki.

 

と書かれるときもあるということです。

まさに第4章で出来上がった目的格の関係代名詞の文から”that”、”which”を消しただけですね。

 

しかし、皆さんが目的格の関係代名詞を使った文を書く場合は出来る限り省略しないで書くようにしましょう。

省略しないで書くことで、「どこに、何の関係代名詞が使われるのか。」を意識して文を作ることとなり、

それは関係代名詞について学習する上でもっとも重要なことだからです。

 

一方で、この「目的格の関係代名詞は省略されるときがある。」ということは知っていなければ

並べ替え問題や穴埋め問題(空欄補充問題)が解けなくなりますので、これについては常に頭に入れておく必要があるということです。

 

例えば

 

例題1:次の日本語の意味になるように、空欄に単語を埋めて英文を完成させなさい。

「これは、私が昨日読んだ本です。」

This is the book (    )(    )last night.

 

関係代名詞を使ってきっちりと文を作ろうとすると、

 

This is the book which I read last night.

 

とする必要がありますが、問題では単語2つまでしか空欄に埋めることが出来ません。

ここで「ああ、この場合は関係代名詞は省略できたな。」ということを思い出せれば

 

This is the book(  I  )( read )last night.

 

と正解にたどり着くことができるわけです。

 

もう一つ、

 

例題2:次の日本語の意味になるように、(    )内の単語を並べ替えて英文を完成させなさい。

「あれは、私の父がよく知っている人です。」

( is / man / that / the / well / my / knows / father / .)

 

こうした問題の詳しい解き方は、次章以降にもお話する予定ですが、関係代名詞をきっちり使ってこの文を作ろうとすると

 

That is the man that my father knows well.

 

という風に"that"を2つ使って、全部で単語9語で書くことになります。

 

しかしながら、(    )内の単語は全部で8語のみ、2つ使いたいthatも1つしかありません。

ここでも、「目的格の関係代名詞の"that"は省略できたから”that”1つだけでも文は作れるな。」ということが分かれば、

 

That is the man my father knows well.

 

という文を完成させることが出来ます。

 

このように、目的格の関係代名詞の省略についてはむやみに省略する必要はありませんが、知識として頭に入れておき、いつでも引き出せるようにしておくということが重要であると言えるでしょう。

 

今回も少し扱いましたが、主格・目的格の関係代名詞を使った文の英作文については、また次回にも改めてお話します。

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